■ その 「しあわせ」 は、
相対的? 絶対的? (1/5)








さて、とりあえず、

『 しあわせ = 生存確率の向上』 の話に、
一区切りがついたわけですが…



ここで ふき は、ふと 気づいて、

ネックたち に、
こんな クレーム (?) を
つけたのでした。




ネックさん や ミューラーさん は、
僕の 「しあわせ」 に
ケチをつけたけどさ。

こうやって話を聞いてみると、
僕の信じてた しあわせ だって、

ある程度は ちゃんと
『生存確率の向上』 に関わっていると
言えるものばっかりだったんじゃない?


なのに、あんなに僕のことを、
罵(ののし)ってさ…

ヒドいんじゃないのかなぁ、これ?




け、決して 罵ったわけでは…




意外な方面からの ふき の文句に、

ちょっと うろたえてしまう
ミューラー



しかし、ネック
落ち着いたもので、

サラッと、ふき の 反論の
を指摘しました。




あのねー、ふき

「結果論」
物言ってんじゃないわよ。




け、結果論??




だって そうでしょ?

あんたは、
「お金とか 学歴とか 就職とか が、
生存確率を向上させるものだ」 とは
知らなかった
わけでしょう?





言われてみれば、その通りです。





だからこそ ふき は、

ミューラーたちに
『お金や学歴や就職などが
魅力的に見えるのは、
それが、生存確率を向上させるからです』

と言われて、

今まで自分がしていなかった
「物の見方」 に 仰天 したわけですし…



だからこそ、
それらの 「しあわせ」 の持つ 「穴」 を
ネックたち に指摘されても、

ほとんど反論すら
できなかったわけですから…






私 思うのですが…


おそらく ふきくん の中に、

既存の価値観への妄信

あったのではないでしょうか…?





「キ、キ、キゾ…? え…??」


  



ときどき ミューラー の口から飛び出す
難解な言葉 には、

ふきかみね も、お手上げです。





す、すみません。

つまりですね…

「昔から言われていることや、
周りの多くの人が言っている価値観を、

深く考えず、そのまま
信じ込んでしまっていること」


…という感じでしょうか?




ようは、「周りが そう言ってるから、
正しいに決まってんだ!」 って、
鵜呑み に しちゃってるわけよ。

ノーミソは入ってても、
自分の頭で考えてない
ってこと。


アンダスタン(分かった)? ふき




え… いや… ちょっ…

そ、そんな事は無いと
思うけどなぁ。




自分では、「ネックたち の手落ちを
うまく指摘できそう!」 と 思っていたのに、

『自分の頭で考えていなかっただけ』 と、
逆に 意外な指摘を食らってしまった ふき は、

うろたえるやら、腹が立つやら…



しかし、そんな ふき に返した
ネック の言葉は、こうでした。




「そんな事は無い」
わけないでしょ、ふき


だって あんた、

自分で言ってて、気づかなかったの?




え!? な、なにを…??




あんたが、お金とか仕事とかを
自慢していたとき、

ちょっと面白い
「法則」 が あったのよ。






『法則』??


    




ミューラーかみね が、
不思議そうな顔で ふき を見つめ、

ネック の言葉の意味が
分からない ふき は、

2匹の顔を見返して
うろたえるばかりでした。








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